その重量は、アルミに比べて約半分、チタンに比べると、およそ3分の1!
その差はフォイリングのあらゆる部分に関わってきます。
加速、浮き上がりに速さ、ピッチング時のコントロール性、そして一番差が出るのはジャイブです。ジャイブは回転運動なので、当然遠心力がかかります。
重い程曲がる為に大きなエネルギーを使います。すなわち、重い物は失速しやすくなると言う事です。重い車はハンドリングが悪いのと同じです。
N1フォイルに乗ったことがある方は、必ずと言っていい程
『ジャイブがいいね』
『ジャイブ中にラインが変えられる』
『ジャイブの回転半径が小さい』
『脱出速度が落ちない』
など、ジャイブに関わるコメントをたくさん頂きます。これは、車で言うならば、軽量化されたレーシングカーと同じですね。
また、全体の遠心力とはべつに、回転モーメントが発生します。
バトンをくるくる回している姿を想像してください。あの両端に、50gほどの重りを付けたらどうなるでしょうか?
バトンを回転させたり止めたりする動きに対して、手首に相当な負担がかかるはずです。あっという間に腱鞘炎になってしまうでしょうね。
軽いカーボンフュースレージは、回転モーメントも軽減させることが出来るのです。
言い換えれば、軽いということはそれだけのメリットがあると言うことになります。
また、ピッチングしにくいと言われます。これも、重い物が上下すれば、それを制御する為により多くの力が必要になります。
さらに、フュースレージは、ボードから遠い所にあります。ですから、なおさら運動モーメントの影響を受けやすく、また、制御しにくいと言う事です。
自分から遠い所にある物は、10gでも軽いにこしたことはありません。
分かりやすい例が、セイルのマストです。例えば100%カーボンマストと90%カーボンマストでセイルアップをしたら、圧倒的に100%が軽く感じます。しかし、カタログデータ上では、わずか100〜200gしか変わらないのです。
自分から460cm離れたら、わずか50gでも非常に重く感じるのです。
『重い方が安定する』と言う意見もありますが、私は、それならばボードに1Kgの重りを乗せるべきだと考えます。
2輪や4輪で、真っ先に軽量化すべき部分は『バネ下』です。ざっくり言うと、ボディよりも、タイヤ、ホイール等の、バネから先の部分を軽量化すべきなのです。ボディを軽量化して、バネ下が重いままでは、コーナーリングスピードはさして上がりません。
ウインドで言うならば、ボードから上がボディ、フィンやフォイルなどがバネ下と考えます。自分から遠い部分ほど軽量化が必要なのです。
スラロームボードも、昔に比べノーズが短くなっています。遠い所は軽くする、と言うことですね。もし重い物が安定するなら、どうしてこんなに軽量化が進むのでしょうか?
バネ下の軽量化、すなわちフュースレージの軽量化は、乗り心地に衝撃的な変化をもたらします!
N1foilの衝撃の走りを、是非体験してください。
そして、キレキレのジャイブを楽しんでください!